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ABEMA NEWS

2021年3月8日 15:29

3.11の津波から奇跡の生還…在住するLAで教訓を発信

2021年3月8日 15:29

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 東日本大震災からまもなく10年です。震災当日、宮城県気仙沼市で津波にのまれながらも奇跡的に生還したアメリカ在住の女性が被災地への思いを涙ながらに語りました。

 米・ロサンゼルス在住、鵜浦真沙子さん:「(被災地に)祈るということがやはり大切かな。皆、無念だったから。死ぬと思ってなくて死ぬんだから」

 岩手県大船渡市出身の鵜浦さんは10年前、気仙沼市内で被災しました。震災の後しばらくは津波に襲われた時の様子を話すことができなかったといいます。

 米・ロサンゼルス在住、鵜浦真沙子さん:「ママ、死にたくないと叫んだのを覚えている。そしたら波が来ているから、波と一緒に自分の体がぶわーっとあがってきた。ズボンをはいていた、靴があった、携帯(電話)があった、食べるものがあった。今思うと、3.11はすべてが奇跡の連続でした」

 鵜浦さんはアメリカに帰国後、「LOVE TO NIPPON」という団体を立ち上げ、震災の翌年から毎年、ロサンゼルスで追悼集会を開いています。

 米・ロサンゼルス在住、鵜浦真沙子さん:「自然に体が亡くなった人のために祈ろうとか、これからのために何が必要なのか、知らない地域の人たちとかロサンゼルスの人にも伝えないと、3.11の教訓は世界中の人が共有しなくちゃいけないんじゃないかと強く思いました」

 しかし、ロサンゼルスの追悼集会は去年、新型コロナの影響で中止となり、今年は震災当日に初めてオンラインでイベントを開催します。

 米・ロサンゼルス在住、鵜浦真沙子さん:「3.11で多くの人命を失った。今回のコロナもある意味、自然災害。私のなかではコロナも3.11も全く同じベクトルのなかにあって、備えなければいけない」

 日本と同じように地震多発地帯であるロサンゼルスと被災地を結んで、災害への心構えなどを世界に発信していきます。

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