米テキサス州“コロナ規制”撤廃に「まだ早い」[2021/03/11 09:43]

 アメリカ・テキサス州では州知事の指示で新型コロナウイルス対策の営業制限やマスクの着用義務などが撤廃されましたが、多くの人から「まだ早い」などと反発の声が上がっています。

 テキサス州のアボット知事は先週、「オープンテキサス100%」として州内の店舗などの営業に制限をなくし、マスクの着用義務もなくす州知事令を出していました。

 この州知事令は10日に発効しましたが、ダラスやヒューストンなど州内の大都市の市長や医療関係者らが「まだマスクが必要だ」などと知事の決定に強く反発しています。

 テキサス州では一日5000人前後の新規感染者が出ていますが、アボット知事は「ワクチンなどで入院患者が減っているのは明らか」として経済再開を優先する姿勢を変えていません。

 政府の感染対策を指揮するファウチ氏は州知事の行動に「かなり危険」と指摘し、感染対策の継続を求めました。

 一方で、マスク着用を嫌う保守派の一部がたき火にマスクを投げ込むイベントを企画するなど決定を歓迎する声もあります。

こちらも読まれています