タイでアストラゼネカ製ワクチンの接種を急きょ延期

　「アストラゼネカ」などが開発した新型コロナウイルスのワクチン接種後に血栓の症状が起きる例が報告されたことを受け、タイでは12日から予定されていた接種が急きょ延期となりました。

　アストラゼネカのワクチンを巡っては、接種後に血栓が確認された例がヨーロッパで複数、報告され、デンマークやノルウェーで接種が中断されています。

　タイでは12日からアストラゼネカのワクチンの接種が始まる予定で、プラユット首相が最初の接種を受ける予定でしたが、朝になって急きょ延期となりました。

　タイではすでに中国のシノバック製のワクチン接種が医療従事者を優先して始まっていますが、60歳以上は対象となっていないため、アストラゼネカのワクチンも併用して接種が進められる予定でした。

　タイ政府は安全性の確認のために今後1、2週間は接種開始を見合わせるとしています。