16州で“医療崩壊” ブラジルに世界の死者4割集中[2021/03/19 15:23]

 変異型ウイルスの拡大で新規感染者が世界最多となっているブラジルで、医療崩壊が深刻になっています。世界の死者の約4割が集中しています。

 ブラジルでは少なくとも16州で医療崩壊が起きているとされ、集中治療室に入れないまま死亡する重篤な患者が相次いでいます。

 サンパウロ市では22才の男性が7日間、呼吸困難の状態で病院に運ばれ、空いている人工呼吸器を探している間に死亡する事案が発生しました。

 サンパウロ病院の医師:「我々はもう疲れました。1年もこんなことをしているし、加えて皆さんの要求に応えられないストレスもあります。1人退院されても4人、5人、6人とたくさん待っているんです」

 1週間平均の一日あたりの死者の数も初めて2000人を超えました。

 また、17日の世界全体の死者の39%をブラジルが占めていて、死者を埋葬するための墓地、棺桶、手袋なども不足し始めています。

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