H&Mの不買運動 中国政府は容認「消費者が行動」[2021/03/25 19:47]

 ウイグル族への人権侵害を巡るスウェーデンの衣料品大手「H&M」の不買運動について、中国政府は「消費者が実際の行動で反応した」として容認する姿勢を見せました。

 去年、H&Mが新疆ウイグル自治区での人権侵害を踏まえて新疆産の綿花を使わないと発表したことに対し、中国では今週に入って不買運動が起きています。

 また、人民日報など中国の国営メディアもH&Mへの批判を強めています。

 中国商務省は25日の会見で「嘘に基づく決定に消費者が実際の行動で反応した」と述べ、不買運動を擁護する姿勢を見せました。

 そのうえで、H&Mに対して「誤ったやり方を正し、商業問題の政治化を避けるべきだ」と主張しました。

 H&Mは24日に中国のSNS上に声明を発表し、「いかなる政治的な立場も代表しておらず、中国の消費者を尊重している」と説明しています。

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