足止め貨物船「見たことない事態」 スエズ運河座礁[2021/03/29 11:40]
エジプトのスエズ運河で起きた貨物船の座礁事故で足止めされている船の乗組員がANNのインタビューに応じ、「これまで見たことのない事態だ」と現地の状況を語りました。
マースク・オハイオ号、ジョー・レイノルズ機関長:「ここから約50隻の船が見えます。船の逆側に行けば、さらに30隻ほど。さらに遠くにはもっといるでしょう。このような事態は過去に見たことがありません。普段のスエズ運河はとてもスムーズです」
アメリカ船籍の貨物船「マースク・オハイオ号」はスエズ運河南側の出口付近に24日から足止めされています。
運河を北上し、地中海からヨーロッパに向かう予定でしたが、航路の変更も検討しています。
ただ、アフリカ大陸を迂回(うかい)する別の航路はさらに18日が必要で、多額の費用もかかるため「運航再開を祈るばかりだ」と話しています。