WHO報告書発表も“調査不十分” 14カ国が懸念表明[2021/03/31 06:21]

 WHO(世界保健機関)は新型コロナウイルスの起源について調査報告書を公表しましたが、調査が十分にできなかったとの見解を示しました。

 30日に発表された報告書ではウイルスが動物から感染した可能性が最も高く、「武漢ウイルス研究所」からの流出は極めて考えにくいと結論付けられました。

 一方、WHOのテドロス事務局長はデータが十分に提供されず、最初に感染が拡大した市場関係者への聞き取りも足りなかったとの認識を示しました。

 研究所から流出の可能性についてもさらなる調査が必要で、すべての仮説を排除しないと述べました。

 武漢での調査について、日本やアメリカなど14カ国は共同声明で「独立した調査や分析が必要だ」と懸念を表明しました。

 また、調査の実施が大幅に遅れ、ウイルスのサンプルも提供されなかったと述べ、間接的に中国側の対応を批判しました。

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