NY州“大麻合法化”背景に人種問題も…[2021/04/01 19:48]

 アメリカ・ニューヨーク州では経済回復に向けた財源のために娯楽用大麻の合法化に踏み切りましたが、アメリカに根深く残る人種問題も背景にあるとされています。

 大麻合法化を支持する男性:「貧しい私の地域ではよくパトカーを見るが、裕福な地域にはいない。警察に“狩られて”刑務所に入る黒人などが大きく減ると思う」

 新型コロナウイルスの影響で財政赤字に転じたニューヨーク州は娯楽用大麻の合法化で日本円で約400億円の税収を見込んでいます。

 アメリカの人権団体の調べでは全米で大麻を使用している人は白人と黒人でほぼ同じ割合ですが、逮捕された黒人の数は白人の3倍以上に上っています。

 娯楽大麻の合法化によって不当な逮捕がなくなり、人種差別の解消につながるという見方も出ています。

 一方で、すでに大麻を合法化したコロラド州では依存症患者の医療費が増えるなど、長期的な問題も指摘されています。

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