北朝鮮が反発 「子どもの栄養失調」国連報告書巡り[2021/04/06 13:10]

 国連の対北朝鮮制裁委員会専門家パネルの栄養状態などに関する報告書を巡り、北朝鮮は「歪曲された内容に激憤を禁じ得ない」とする談話を発表しました。

 朝鮮中央通信で6日に発表されたのは保健省医学研究院の幼児栄養管理研究所所長の談話です。

 談話で所長は「報告書では新型コロナの防疫措置で多くの栄養失調の子どもが適切な治療を受けられずにいると荒唐無稽な捏造(ねつぞう)が行われている」と指摘しています。

 そのうえで「仮に国家事情が困難で物資が不足していても子ども達の健康は最優先だ」と主張し、「国連の帽子をかぶり、我が国に子どもの栄養失調問題が存在するかのように歪曲するのはイメージダウンを狙う敵対行為だ」と猛反論しました。

 談話の最後では「国連などの看板で行われる『人道的協力』活動が我々の助けになるのか厳正に検討し、対応措置を取る」としていて、今後、国連やNGO(非政府組織)などの人道支援目的の訪朝に影響が出ることが予想されます。

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