原発処理水の海洋放出 中国政府が深刻な懸念表明[2021/04/12 20:58]

 日本政府が13日にも福島第一原発の処理水を海に放出して処分する方針を正式決定するのを前に、中国政府は日本に深刻な懸念を伝えたことを明らかにしました。

 日本政府は東京電力福島第一原発のタンクにたまり続ける放射性物質のトリチウムを含む処理水を薄めて「海洋放出」を行う方針を固め、13日にも関係閣僚会議を開いて正式に決定する方針です。

 中国外務省は12日午後、「日本は常に他国に国際的な責任を果たすよう求めている。国際社会が注目するなか、日本は無視して聞き流してはいけない」と批判したうえで、外交ルートを通じて深刻な懸念を日本側に表明したと発表しました。

 さらに「日本が福島原発の処理水問題に責任ある態度で慎重に対応するよう求めている」と牽制(けんせい)しました。

 この海洋放出について、中国メディアは連日報じています。

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