イラン、ウラン濃縮60%へ 米の譲歩引き出す狙いか[2021/04/14 11:19]
イラン政府は、ウランの濃縮度を60%に引き上げる作業に入ると発表しました。核兵器が製造可能となる濃縮度90%に大きく近付くことになります。
イランのアラグチ外務次官は13日、中部ナタンズの核施設でウランの濃縮度を今の20%から60%に引き上げる作業に入ると発表しました。
実行されれば核合意の重大な違反で、核兵器が製造可能となる濃縮度90%に大きく近付きます。
イラン側は11日にナタンズの核施設でイスラエルによる攻撃があったと主張していて、その報復とみられます。
別のイラン高官は、来週には濃縮度60%のウランを獲得すると話しています。
14日にはオーストリアでアメリカとの間接協議が予定されていて、交渉を前にアメリカから譲歩を引き出す狙いがあるとみられます。