バイデン氏 初の議会演説「米は再び動き出した」[2021/04/29 12:03]
アメリカのバイデン大統領は就任後、初めての議会演説に臨み、新型コロナ対策の成果をアピールしたうえで「アメリカは再び動き出した」と訴えました。ワシントンから報告です。
(小島佑樹記者報告)
就任から100日という節目にバイデン大統領が演説に込めたメッセージは「アメリカを復活させる」というものでした。
米・バイデン大統領:「今世紀最悪のパンデミック、世界恐慌以来の経済危機、南北戦争以来の民主主義への攻撃。政権発足から100日。今、皆さんに宣言する。アメリカは復活に向けて動き出した」
最優先課題である新型コロナについては、ワクチン接種が2億2000万回に達したことなど成果をアピールし、さらなる接種を呼び掛けました。
また、新たに教育や子育て支援を柱とする200兆円規模の支援策も打ち出しました。
低所得者や中間層への支援で経済を立て直し、アメリカを復活させるというのがバイデン政権の戦術です。
さらに、中国については「アメリカの利益を守るためにはちゅうちょしない」と競争に打ち勝つ姿勢を強調しました。
その一方で、今回の演説は感染対策から出席者は制限され、1月の議会襲撃事件を受けて最高レベルの警備が敷かれるなど、新型コロナと国内の分断という難しい2つの課題を浮き彫りにした形です。