感染者急増のインド 不足の“酸素”めぐり逮捕者も[2021/04/30 16:23]

 新型コロナウイルスの感染が急激に広がるインドでは、不足する医療用の酸素を巡り逮捕者も出ています。

 インドの保健当局は30日、過去24時間に確認された新型コロナウイルスの新規感染者が最多を更新する38万6452人となったと発表しました。

 一日あたりの死者は3498人で、過去3日間の死者は1万人を超えています。

 医療用の酸素が不足するなか、地元メディアによりますと、29日、デリー首都圏で感染者の親族に対して酸素ボンベと偽って消火器を販売したとして男2人が逮捕されました。

 2人は失業中で、空の消火器のボンベを1つ約1万5000円で販売していたとみられています。

 現地警察は需要が高まっている医療用酸素が違法に取引されている現状もあるとして、取り締まりを強めています。

 また、インド政府はワクチン接種の対象者を来月1日から18歳以上に広げる予定ですが、商業都市ムンバイではワクチンの確保ができなかったとして、今月30日から3日間、接種を完全に停止するなど計画に遅れも出ています。

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