英空母がインド太平洋向け出発 自衛隊と合同演習[2021/05/02 06:38]

 日本にも派遣され、自衛隊との合同演習を行うイギリスの空母「クイーン・エリザベス」が港を出発しました。

 イギリス海軍最大級の空母「クイーン・エリザベス」を中心に編成された部隊は1日、母港のポーツマス港を出発しました。

 部隊は駆逐艦2隻やフリゲート艦2隻、潜水艦など合わせて9隻で構成されてステルス戦闘機F35などを搭載しています。

 スコットランド沖で軍事演習に参加して燃料補給をした後、約7カ月にわたりインド・太平洋などへ派遣されます。

 クイーン・エリザベスにとっては初めての本格的な航海で日本や韓国、シンガポールなどに寄港し、日本では自衛隊との合同演習を行う予定です。

 乗組員の家族:「世界の平和のために必要な派遣だと思います」「イギリスにとって日本は重要なパートナーなので、合同演習は良い取り組みだと思います」

 イギリスは3月に発表した外交や安全保障の新たな方針「統合レビュー」でインド太平洋地域を重視する姿勢を示していて、派遣には海洋進出を強める中国を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられます。

 ウォレス国防相は声明で、「今回の派遣は国際秩序の脅威へと立ち向かう我々の姿勢を示すものである」と強調しています。

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