「アメリカで集団免疫の獲得は難しい」NYタイムズ[2021/05/04 14:38]
新型コロナワクチンの接種が進むアメリカで、「結局、集団免疫は獲得できないだろう」という専門家の見方を「ニューヨーク・タイムズ」が報じました。
アメリカで少なくとも1度ワクチンを接種した人は、5月3日の時点で人口の44%を超えました。
一方、ニューヨーク・タイムズによりますと、専門家はアメリカで流行しているイギリス型変異ウイルスは感染力が6割ほど高いとして、集団免疫を獲得するには8割以上が免疫を持つ必要が出てきたと指摘しています。
アメリカには依然、3割ほど「ワクチンを打ちたくない」とする人がいて、集団免疫の獲得は難しいとみられています。
コロナ対策を指揮するファウチ氏は「集団免疫はいったん忘れよう。でもワクチンをより多くの人が接種すれば感染は下がる」と答えています。
ニューヨーク・タイムズは、リスクが高い人に集中的にワクチンを投与して死亡率を下げれば、新型コロナウイルスはインフルエンザのように毎年流行する疾患の一つになるだろうと指摘しています。