米政権がワクチン特許の放棄を支持 製薬会社は反発[2021/05/06 10:58]

 アメリカのバイデン政権は新型コロナワクチンの国際的な供給を増やすため、製薬会社が持つワクチンの特許権の放棄を支持すると表明しました。

 アメリカ通商代表部は5日、声明で「パンデミックという特別な状況には、特別な手立てが求められる」として、途上国が製薬会社に対して求めているワクチンの特許権の放棄を支持すると明らかにしました。

 理由については「パンデミックを終わらせるため」としたうえで、「バイデン政権の狙いは、多くの人にできるだけ早く安全で効果的なワクチンを行き渡らせることだ」と述べています。

 製薬会社側は特許権の放棄に反対していますが、ワクチンの接種を巡って途上国との間で格差が拡大するなか、国際的なワクチンの供給を増やす取り組みにアメリカが加わることになります。

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