柔軟な姿勢で北朝鮮との対話の実現へ　米政府高官[2021/05/21 08:37]

　アメリカのバイデン政権の新たな北朝鮮政策について、アメリカ政府高官は柔軟な姿勢で北朝鮮との対話の実現を目指す考えを示しました。

　米韓首脳会談に先立って電話会談に応じたアメリカ政府高官は、バイデン政権の北朝鮮政策について「朝鮮半島の完全なる非核化が目標」だとする一方、制裁の全面解除といった大幅に譲歩することや非核化に応じない間は対話に応じない強硬路線のどちらも取らないと述べました。

　具体的な中身は明らかにしないとしつつも「現実的なアプローチで北朝鮮との外交交渉を模索していく」と強調しました。

　北朝鮮の体制を保証するトランプ前大統領によるシンガポールでの合意も踏まえる考えを示しました。

　これは完全なる非核化をゴールとしながらも、対話の実現にあたっては何らかの見返りを示すことも含めて柔軟姿勢を見せることを示唆した形です。