「轟音が鳴り響き…」難民支援団体 空爆の恐怖語る[2021/05/22 10:39]

 イスラエル軍とパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織「ハマス」との停戦合意から一夜明け、ガザ地区で難民の支援にあたるスタッフは心理的なサポートの必要性を強調しました。

 ノルウェー難民評議会、ボザヤファ・ヤズジさん:「轟音(ごうおん)が鳴り響き、怖かったです。ここには避難場所がなく、シェルターを探せず外に逃げ出すこともできませんでした」

 停戦合意を受け、イスラエル軍による空爆が続いたガザでは21日、大きな混乱は見られませんでした。

 ただ、11日に及んだ攻撃の応酬による犠牲者はガザ地区で子ども66人を含む243人、イスラエル側で12人に上りました。

 ガザ地区で難民支援にあたるヤズジさんも自宅のすぐそばで空爆を目の当たりにしました。

 ノルウェー難民評議会、ボザヤファ・ヤズジさん:「ガザのほとんどの人たちはショックを受けていて、特に子どもたちはトラウマを抱えています。心理的なサポートが最優先事項です」

 停戦には至ったものの、21日にはエルサレムではパレスチナのデモ隊16人が逮捕されるなど新たな衝突も起きています。

 今後は、双方が合意を順守して停戦状態が続くかどうかが焦点です。

こちらも読まれています