スペイン領にモロッコから移民殺到 8000人不法入国[2021/05/23 15:27]
モロッコからアフリカ大陸の北端、スペイン領セウタに約8000人の移民が殺到し、少なくとも2人が死亡しました。
未成年者を含む約8000人の移民が17日から18日にかけて、泳いだりなどしてモロッコからスペイン領セウタへ不法に入国しました。
スペイン政府は少なくとも2人の若者が海で溺れて死亡したと発表し、地元の住民によって葬儀が営まれました。
AP通信によりますと、セウタに到着した約8000人の移民のうち6600人余りがモロッコに戻りましたが、残りの移民は今もセウタ内に滞在しているということです。
騒動の発端は新型コロナに感染した西サハラ独立派の指導者がスペインで治療を受けたことに対立するモロッコ側が反発し、国境の警備を緩めたことだとみられています。
西サハラを巡っては、モロッコが領有権を主張しています。