ロシアのワクチン外交か ファイザー中傷依頼相次ぐ[2021/05/27 02:28]
フランスで、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを中傷する内容をSNS上に投稿するよう依頼されるケースが相次いでいることが分かりました。
依頼を受けたユーチューバー、レオ・グラセさん:「彼らはファイザーのワクチンについて、評判を傷付けるような内容で話をしてほしいと依頼してきた」
フランスメディアなどによりますと、投稿を依頼されているのはインフルエンサーと呼ばれるSNS上で影響力を持つ人たちです。
「死亡率がアストラゼネカのワクチン接種者より3倍高い」などの文章や、ファイザー製ワクチンを中傷する内容のビデオを投稿するよう持ち掛けられたということです。
ルモンド紙によりますと、依頼したのはロンドンにある広告会社とされていますが実体はなく、モスクワを拠点とする個人か集団の可能性があるということです。
EU(ヨーロッパ連合)は先月、ロシアや中国が自国製のワクチンを広める「ワクチン外交」のため、欧米のワクチンについてフェイクニュースを拡散させていると指摘していました。
EUではロシアのワクチン「スプートニクV」はまだ承認されていません。