米大統領 コロナ「起源」巡りさらなる分析を要請[2021/05/27 05:29]

 アメリカのバイデン大統領は、新型コロナウイルスの「起源」について、国の情報機関に対してさらなる情報の収集と分析をするよう求めました。

 バイデン大統領は26日に発表した声明で、新型コロナの起源を巡り、アメリカの情報機関のなかで「動物から感染した説」と「研究所からの流出説」の2つの可能性で見解が割れていると説明し、いずれも「決定的な結論とするには十分な情報がない」との認識を示しました。

 そこで、情報機関に対して「決定的な結論に近付く情報の収集と分析をして、90日以内に報告するよう求めた」と明らかにしました。

 中国に対しては「関連するすべてのデータと証拠を提供するよう働き掛けを続ける」としています。

 WHO(世界保健機関)が中国・武漢で実施した調査の結果では「研究所からの流出は考えにくい」と結論付ける一方、十分な調査ができなかったとしてさらなる調査が必要との認識を示していました。

 また、アメリカの「ウォール・ストリート・ジャーナル」は23日、武漢で初めて新型コロナの感染が報告される1カ月前に武漢ウイルス研究所の研究者3人が体調不良を訴えていたなどと報じ、現在、アメリカの情報機関が詳しい調査を進めているということです。

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