米政権 アジアや中南米を中心にワクチン供給へ[2021/06/04 07:51]

 他国への新型コロナワクチンの供給を表明しているアメリカのバイデン政権は、アジアや中南米などを主な供給先とすると明らかにしました。

 バイデン政権は3日、今月末までに他国に対し、供給を表明している8000万回分の新型コロナワクチンのうち、2500万回分を最初に送ると発表しました。

 ワクチンに関する国際的な枠組み「COVAX」を通じて700万回分をインドや台湾などのアジア地域に、600万回分を中南米やカリブ海諸国に、500万回分をアフリカ諸国に送るということです。

 残りの600万回分は韓国やパレスチナ自治区ガザなど必要とする地域に対し、アメリカが直接供給するとしています。

 バイデン大統領は声明でワクチン外交を展開する中国やロシアを念頭に、「我々は好意や譲歩を引き出すために供給するのではない。命を守りパンデミックを収束させるためだ」と強調しました。

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