FBIのおとりアプリで国際犯罪ネットワークに打撃[2021/06/08 16:34]

 イタリアのマフィアからアジアの犯罪組織までつながる国際犯罪ネットワークが摘発されました。連絡に使っていたアプリはアメリカのFBI(連邦捜査局)がおとり用に作成したもので、すべての情報が筒抜けでした。

 映像はオーストラリアの警察が公開したもので、容疑者の自宅などに踏み込んで家宅捜索を行う様子が映っています。

 オーストラリアとニュージーランドの当局は8日、麻薬取引やマネーロンダリングなどを組織的に行ったとして、両国で合わせて259人を逮捕したと発表しました。

 押収された麻薬は約4トンに上り、違法な収益は日本円で30億円近くになるということです。

 このグループは仲間内だけで使えるチャットアプリを通じて秘密に連絡を取り合っていましたが、このアプリは実はアメリカのFBIがおとり用に開発したもので、麻薬取引などの情報はすべて筒抜けでした。

 イタリアのマフィアやアジアの犯罪組織ともつながっているともみられ、今後、世界規模で巨大犯罪ネットワークの摘発が続くとみられています。

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