G7首脳宣言採択し閉幕 中国対応などで成果[2021/06/14 06:05]

 G7サミットは13日、首脳宣言を採択して閉幕しました。中国を巡る対応など主要なテーマで一定の成果が見られました。

 サミットをリードした議長国イギリスのジョンソン首相は、「世界の希望に応えることができた」と成果を強調しました。

 イギリス、ジョンソン首相:「我々G7がすべきことは、民主主義、自由、人権の恩恵を世界に対して示すことです」

 今回の重要議題「中国」に関しては、新疆ウイグル自治区や香港の問題について明言し、「人権や基本的自由を尊重するよう中国に求める」としました。

 さらに一帯一路構想の切り崩しを狙った途上国へのインフラ支援の枠組みを盛り込むなど、専制主義対民主主義の構図を鮮明にした内容となりました。

 また、ワクチン外交を進める中国を意識する形で来年にかけ、10億回分のワクチンを途上国などに供給することで合意しました。

 中国を巡っては各国に思惑の違いがありながらも、一定の成果が見られ、2年ぶりのサミットでG7としての結束が示された格好です。

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