イギリスで開かれていたG7サミットは台湾問題や人権など、中国に対抗する姿勢を強調した首脳宣言を採択しました。中国メディアは早速、反発しています。北京から報告です。
(千々岩森生記者報告)
中国は3連休の最終日で政府の公式コメントはまだありませんが、国営メディアは「G7批判」と「各国の温度差」に終始しています。
中国共産党の機関紙「人民日報」は「G7のワクチン提供は全く足りない」とのタイトルで、G7による10億回分に相当するワクチン支援では不十分で、また、ワクチンが豊かな国に偏っていると批判が上がっているとしています。
共産党系の「環球時報」は社説で、新疆ウイグル自治区の人権や台湾問題などが盛り込まれたことに対して「(中国は)この状況を恐れる必要はない」と強気です。G7各国に対中路線の違いがあることから「(中国は)統一戦線を崩すことが可能だ」としています。
中国は再来週に共産党100周年を祝う一大イベントが控えていて、愛国ムードと欧米への反発だけが高まる空気となっています。
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