仲裁判決は「紙くず」 中国が南シナ海めぐり主張[2021/07/12 23:21]
南シナ海における中国の主権の主張を否定した仲裁裁判所の判決から5年にあたり、中国外務省は「紙くずに過ぎない」と述べ、改めて受け入れを拒否しました。
中国外務省の報道官は12日の会見で「この判決は違法であり、無効であり、紙くずに過ぎない」と判決を認めない姿勢を強調しました。
そのうえで「中国は判決に基づくどのような主張や行動も受け入れない」と述べました。
また、アメリカに対して「背後から判決を操り、中国に汚名を着せ、弾圧しようとした」と主張しました。
中国は2016年の仲裁裁判所の判決を拒否する一方、南シナ海全域の主権を主張し、人工島の造成や軍事的圧力の拡大を続けています。