規制強化に世界各地で反対デモ デルタ株で感染拡大[2021/07/25 15:15]

 インドで確認されたデルタ株が猛威を振るうなか、世界各地で新型コロナの規制強化に反対するデモが行われています。一方、デモによって感染のさらなる拡大も懸念されています。

 道路を埋め尽くすようにデモ行進が行われたのは、新型コロナ対策の優等生だったオーストラリアです。
 24日、約3500人がコロナの規制措置に違反し、最大都市のシドニーでロックダウンに反対するデモを行いました。
 警察との衝突も起き、少なくとも57人が逮捕されました。
 シドニーがあるニューサウスウェールズ州では先月26日からロックダウンが続いていますが、デルタ株による感染状況は改善していません。

 一方、イスラエルでも数十人が24日夜、首相官邸の外に集まり、「緊急事態はフェイクだ」などのプラカードを掲げ、ワクチン接種への反対を主張しました。
 イスラエルではワクチン接種者だけが施設を利用できる「グリーンパス」を再び導入していて、ベネット首相が「接種できるすべての国民はワクチンを打つべきだ」と呼び掛けています。

 イスラエルと同じく「ワクチンパス」を導入しているフランスでも24日、抗議デモが全国に広がりました。
 パリのエッフェル塔の前で大勢の人が集まり、「独裁政治をやめろ」などとワクチン接種の義務化に抗議しました。
 フランス全土で土曜日に16万人以上がデモに参加したということです。

こちらも読まれています