亡命ベラルーシ選手「翻訳アプリで助けを求めた」[2021/08/06 07:41]

 ポーランドに亡命した東京オリンピック陸上のベラルーシ代表選手がANNの単独インタビューに応じ、翻訳アプリを使って警察官に助けを求めたことなど、亡命を求めた時の様子を明かしました。

 陸上ベラルーシ代表・チマノウスカヤ選手:「空港には警察官がいて、助けを求めました。五輪のスタッフ証を持った男性もいて、手伝ってくれました。Wi−Fiをつないで翻訳アプリを使い、『強制的に出国させられる』と伝えました」

 インタビューに応じたクリスチナ・チマノウスカヤ選手は羽田空港からベラルーシへと出発する予定の3時間ほど前に、帰国しないことを決めたと明かしました。

 インタビューに先立って開かれた会見では、空港へ向かっている際に祖母から電話があり、「安全ではないため帰国しないよう」伝えられ、最終的に決断したと明かすなど、帰国直前の判断だったと強調しています。

 当時、空港ではベラルーシ代表の関係者も同行していました。

 陸上ベラルーシ代表・チマノウスカヤ選手:「彼らはなぜ(警察官に)話し掛けたのか聞いてきました。私は選手村で荷物を失ったと言いましたが、彼らは『嘘だ』と言い始めました」

 その後、亡命を希望したチマノウスカヤ選手をポーランドが受け入れ、4日夜にワルシャワに到着しました。

 東京からワルシャワに向かう際、当初予定していた直行便ではなくウィーン経由に変えたことについては、直前まで知らされておらず「安全のため」と説明を受けたそうです。

 現在、チマノウスカヤ選手の夫もワルシャワへ向かっていて今後、合流するということです。

 また、6日にはIOC(国際オリンピック委員会)の担当者とも面会する予定です。

 陸上ベラルーシ代表・チマノウスカヤ選手:「もちろん私は将来が心配です。しかし、すべてうまくいってスポーツ選手としてのキャリアを続けられると信じたいです」

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