メキシコ国境に“麻薬トンネル”換気設備にレールも[2021/08/07 17:16]

 アメリカと国境を接するメキシコの町で全長60メートルほどの地下トンネルが見つかりました。入口は住宅の内部にあり、麻薬の密売組織がアメリカとつなぐために掘ったということです。

 住宅の内部に掘られた穴。

 地下へと続くはしごの横には、電動の昇降機まで備え付けられています。

 アメリカとメキシコの当局は2日、国境近くの町メキシコ・メヒカリで地下トンネルを発見したと発表しました。

 トンネルは全長が約56メートルで、メキシコ側からアメリカに向かって掘り進められていました。

 住宅の内部から掘り進められた穴は国境を1メートル程越えたところで終わり、アメリカ側には出口がなく、未完成だったとみられています。

 当局によりますと、トンネルは麻薬密売組織が掘り進めたもので、換気設備や台車付きのレールも備え付けられていました。

 メキシコのメヒカリはアメリカとの国境に接した町で、以前にも密輸用のトンネルが何度も発見されています。

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