マレーシア内閣総辞職 コロナ感染拡大で選挙は困難[2021/08/16 23:27]

 マレーシアのムヒディン首相は16日、連立政権からの相次ぐ離脱により政権運営が困難になったとして、内閣の総辞職を正式に表明しました。

 マレーシアのムヒディン首相は16日、アブドラ国王との面会後、国営テレビを通じて内閣の総辞職を表明しました。

 ムヒディン首相は2020年3月の就任後、複数の政党と連立を組み、国会議員の過半数を維持してきました。

 しかし、国王と政権の連携不足などを理由に連立与党の一角が離脱し、政権運営が困難になったとしています。

 また、新型コロナ対策を理由に国会の開会に消極的な姿勢を続け、議会の承認を経ずに政策決定を進めたことで反発の声も強まっていました。

 マレーシアでは8月以降、一日あたりで2万人を超える感染者が確認される日も出ていて、選挙の実施は困難なことから、新たな首相が選ばれるまでムヒディン首相が暫定的に職務を続けるということです。

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