「アフガンに友人や思い出」海外留学生が不安語る[2021/08/18 17:01]

 アフガニスタンでイスラム主義勢力「タリバン」が政権を掌握したことを受け、国外に住むアフガニスタンの人たちにも不安が広がっています。

 アフガニスタン・中央アジア協会、ノーラルハク・ナシミ会長:「ビザの取得方法に関する質問が大半を占めています。移民はもっと大きな問題になるでしょう」

 イギリスに留学中のニサールさんは、両親や兄弟が首都カブールに住んでいて不安な日々が続いているといいます。

 留学生・ニサールさん:「できることなら家族に会いたいです。友人や思い出もアフガニスタンには残っています。母国に平和が訪れることを切に願っています」

 ニサールさんは家族と数時間ごとに連絡を取り合い、安全を確認しています。

 家族との会話からはタリバンによる制圧で一変した現地の状況が見えてきました。

 アフガニスタンの母親:「(Q.そちらの様子はどうですか?)店はすべて閉まっているしテレビもラジオも(娯楽番組は)放送していません。放送しているのはイスラム教に関する番組だけです」「(Q.ブルカを着用していますか?)今までのように何も着用しないわけにはいきません。大きなヒジャブを着用し顔を覆っています。彼らは女性にヒジャブを着用すべきだと言っています」

 イスラム主義勢力「タリバン」は女性の権利をイスラム法の範囲内で認める姿勢を強調していますが、ニサールさんの家族は「信用していない」とタリバンへの不信感を募らせています。

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