習主席「各民族の文化は枝葉」中華民族最優先を明言[2021/08/30 19:55]

 中国の習近平国家主席は少数民族政策を巡り、「中華文化が幹で各民族の文化は枝や葉だ」と述べ、統制をさらに強化する考えをにじませました。

 中国国営の新華社通信によりますと、習主席は27日から2日間にわたって少数民族政策に関する政府の会議に参加しました。

 会議で習主席は「各民族が常に『中華民族』の利益を最優先に考えるよう導かなければならない」と指摘しました。

 そのうえで「中華文化が幹であり、各民族の文化は枝や葉だ。幹が丈夫なら枝や葉も生い茂る」と述べ、「中華民族」の概念が各民族のアイデンティティーに優先するとの考えを示しました。

 中国では人口の9割以上を漢民族が占めていますが、他に55の少数民族が暮らしていて、チベット族やウイグル族への人権侵害を巡って欧米から批判が高まっています。

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