911追悼 日本の遺族も参列 夜空にWTC“再現”の光[2021/09/12 12:27]

 同時多発テロから20年が経過したアメリカでは、ニューヨークなどで追悼式典が行われ、日本からも遺族が参列しました。

 (猪ノ口克司朗記者報告)
 崩落したワールドトレードセンターを再現するように、2つの青い光が照らされています。

 20年が経ち、日常の景色は取り戻したものの、いまだテロの脅威は残されたままです。

 式典では、旅客機がビルに突撃した時刻などに合わせて黙祷(もくとう)が捧げられました。

 アメリカは同時多発テロをきっかけにアフガニスタンに侵攻しましたが、先月に撤退し、イスラム主義勢力「タリバン」が再び政権を掌握しました。

 時計の針が20年前に逆戻りしたかのような状況ですが、遺族は過去ではなく未来を見据えています。

 テロで夫を亡くした杉山晴美さん(56):「心の持ちようであったり、心掛けであったり、目指すもので全然これからは変わってくるので、それを糧にしてどう生きていこうかと考える人生を送っていきたい」

 20年が経ってもアメリカがテロとの戦いから抜け出せずにいるなか、遺族は前を向いて力強く歩みを進めています。

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