IAEA イランと核施設の監視カメラ継続で合意[2021/09/13 12:20]

 IAEA(国際原子力機関)のトップが、新政権が発足したイランを訪問し、イランの核施設において監視カメラによる記録を継続することで合意しました。

 IAEAのグロッシ事務局長は12日、イラン新政権の原子力庁長官と会談し、イランの核施設に設置された監視カメラによる記録を継続することで合意しました。

 監視カメラはすでにメモリーカードの容量が上限に達していて、早急に交換作業が必要となっていました。

 今回の合意で、IAEAの査察官によるメモリーカードの交換が認められましたが、カメラの映像データはイラン側で保管され、これまでと同様IAEAには提供されない見通しで、核開発の全容把握が難しい状況が続くとみられます。

 グロッシ事務局長は「最も緊急の問題を是正できた」と述べた一方、「恒久的な解決ではない」と指摘し、核合意の再建に向けた協議を再開することの重要性を強調しました。

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