ノーベル平和賞ムラトフ氏「亡き同僚たちへの賞だ」[2021/10/09 13:00]

 ノーベル平和賞に選ばれたロシアのジャーナリスト、ドミトリー・ムラトフ氏は「亡くなった同僚たちに贈られた賞だ」と報道陣に述べました。

 ムラトフ氏は、ロシアの独立系新聞「ノーバヤガゼータ」の創設メンバーで編集長を務めています。これまでプーチン政権の外交政策や言論統制を厳しく批判してきました。

 ノーバヤ・ガゼータ紙は、ロシア政府から圧力を受けているとされ、2006年にはチェチェン紛争でのロシア軍の残虐行為を告発していたアンナ・ポリトコフスカヤ記者が射殺されるなど、これまでに殺害された社内関係者は少なくとも6人に上ります。

 ムラトフ氏は8日、報道陣に対し、「彼らはプロフェッショナルに人生を捧げた」「賞は私ではなく、亡くなった同僚たちに与えられたものだ」と述べました。

こちらも読まれています