レバノン全土で停電 深刻な経済危機で燃料不足[2021/10/10 23:26]

 深刻な経済危機に見舞われている中東のレバノンで、燃料不足から発電所が停止し、一時、全土で停電となりました。

 レバノンの電力会社は9日、燃料不足によりザハラニ発電所など2カ所が操業を停止したと発表しました。

 これにより、レバノン全土が停電したということです。

 現在、多くの国民が自家発電機に頼っているということですが、その燃料も不足しています。

 10日午後になって、緊急調達した燃料によって一時的に電力は復活しました。

 ただ、深刻な経済危機が続いており、輸入に依存する燃料を購入する資金もなく、電力不足は今後も続くとみられています。

 周辺のヨルダンやエジプトから燃料の供給を受ける交渉が続けられていますが、数カ月はかかる見込みです。

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