「拉致問題解決に希望なし」国連特別報告者[2021/10/23 09:52]

 ニューヨークの国連本部で北朝鮮の人権問題に関する特別報告が行われ、新型コロナの影響で北朝鮮の孤立化が進んでいて、このままでは「日本の拉致問題などを解決する希望はない」との懸念が示されました。

 北朝鮮の人権状況を調査しているキンタナ特別報告者は22日、新型コロナの影響で国境を封鎖した北朝鮮が「かつてないほど国際的に孤立している」と指摘しました。

 そのうえで、現状では「国内の人権問題や日本の拉致問題などを解決する希望はない」と強調しました。

 また、経済の悪化により特に政治犯収容所に収監された国民の飢餓を懸念し、必要に応じて国連安保理の制裁を緩和するよう推奨しました。

 一方、日本政府の代表は、弾道ミサイルの発射などが続いていること踏まえて「制裁の解除は時期尚早だ」と強調しました。

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