温室効果ガス濃度が過去最高「取り組み失敗」の声も[2021/10/26 11:40]

 世界の温室効果ガスの濃度が去年、過去最高に達したことが明らかになりました。

 世界気象機関が25日に発表した報告書によりますと、大気中の温室効果ガスの濃度が去年、過去最高を記録し、産業革命前と比べ、二酸化炭素でおよそ1.5倍、メタンでおよそ2.5倍になりました。

 去年は新型コロナによる経済活動の停滞で排出量が減ったものの、温室効果ガスの濃度に影響は見られなかったということです。

 報告書では、人間の活動で出された二酸化炭素の半分は海や生態系に吸収されていたが、今後、その吸収力が弱まると懸念しています。

 専門家からは「報告書がこれまでの気候変動への取り組みの失敗を示している」と指摘する声も上がっています。

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