習主席がマクロン大統領と会談 米仏関係に亀裂の中[2021/10/27 22:48]

 潜水艦の問題を巡ってアメリカとフランスの関係に亀裂が入るなか、中国の習近平国家主席はマクロン大統領と電話で会談し、フランスの立場を「正しい」と擁護しました。

 中国外務省によりますと、26日に行われた電話会談の冒頭で、習主席は「中国はフランスとの関係発展を非常に重視している」と強調しました。

 オーストラリアがフランスとの潜水艦建造契約を破棄し、アメリカなどから原子力潜水艦の技術提供を受けることでアメリカとフランスとの関係が悪化しています。

 習主席は、これを念頭に「EU(ヨーロッパ連合)が自主的な戦略を取るべきだというフランスの主張が正しいことを証明した」と述べました。

 アメリカの影響を受けず「自主的」な外交を行い中国との友好関係を築くよう促した形です。

 一方、フランス大統領府によりますと、マクロン大統領は台湾問題や人権問題への批判に反発して対抗措置を講じる中国の姿勢に対し、「強制的な措置をやめ建設的な態度」を求めました。

 米中対立が深刻化するなか、中国はヨーロッパ諸国との関係構築を図り、特にフランスを重視する姿勢を見せています。

こちらも読まれています