台湾巡る米国務長官の声明に中国反発[2021/10/27 21:51]

 アメリカのブリンケン国務長官が台湾の国連組織への参加を支持するよう各国に呼び掛けたことに対し、中国政府は「断固反対する」として激しく反発しました。

 ブリンケン国務長官は26日、国連の加盟国に対して国連の専門機関などへの台湾の参加を支持するよう求める声明を発表しました。

 新型コロナウイルスの感染対策などにおける協力の必要性を訴えたうえで、台湾の参加は中国が主張する「一つの中国」に矛盾しないとの考えを示しました。

 これに対し、中国外務省は27日の会見で「強い不満を表明し断固反対する」としたうえで、アメリカ側に厳正な申し入れを行ったことを明らかにしました。

 そのうえで「もし台湾というカードを出し続けるならば、両国関係に破壊的で巨大なリスクを必ずもたらすことになる」と厳しく牽制(けんせい)しました。

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