仏、“美術品”をベナンに返還へ 植民地時代に略奪[2021/10/29 17:25]

 フランスが129年前に植民地から略奪した美術品を返還することになりました。

 フランス、マクロン大統領:「アフリカの文化財の95%がアフリカの外にあるという事実を前に、フランスは行動しなければならない」

 ベナン、アベノンシ外相:「これらの文化財は紛れもなく、我が国の文化的なアイデンティティーの一部です」

 マクロン大統領は今月27日、パリの美術館で1892年に当時、植民地だったベナンから略奪した美術品を返還すると発表しました。

 返還されるのは王の玉座や祭壇など美術品26点で、ベナンが返還を求めていたおよそ5000点の一部だということです。

 マクロン大統領が2017年に西アフリカを訪問した際に返還の意向を示していました。

 フランスは文化財の返還によってアフリカ諸国との関係改善を図る狙いです。

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