米情報機関 コロナ起源の報告書「更新版」を公表[2021/10/30 11:13]

 新型コロナウイルスの発生起源を巡り、アメリカの情報機関は調査結果の「更新版」を公表しました。ただ、今回も明確な結論は示されませんでした。

 アメリカ国家情報長官室が29日に公表した報告書の「更新版」では、新型コロナウイルスの起源について「証拠が不十分だ」として明確な結論は示されませんでした。

 今回の「更新版」は、8月に初めて公表された報告書を受けてバイデン大統領が情報機関に命じた追加調査の結果として公表されたものですが、確認できる要旨の大部分は前回と同じで、調査が進展していないことが浮き彫りになりました。

 報告書のなかで情報機関は、「中国政府が調査を妨げ、情報の共有を拒んでいる」「こうした行動は、中国政府が調査の先行きを不安視している表れだ」などと指摘し、「新たな情報が得られない限り、新型コロナウイルスの起源に関して明確な説明はできない」としています。

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