習主席が英首相にCOP「支持」強調 人権では対立[2021/10/30 13:07]
気候変動に関する国際会議「COP26」がイギリスで開催されるのを前に、中国の習近平国家主席はジョンソン首相と電話会談し、イギリスを「支持」する考えを伝えました。一方、人権問題での対立も浮き彫りとなっています。
中国国営の新華社によりますと、習主席は29日の電話会談で「イギリスがCOP26の議長国として役割を果たすことを支持する」と述べました。
また、両国間の貿易や投資が新型コロナを乗り越えて伸びているとして、環境問題や経済をテコにアメリカの同盟国・イギリスを中国側に引き寄せたい考えをにじませました。
一方、イギリス政府によりますと、ジョンソン首相はCOP26ではすべての国が排出量削減などで具体的な行動を取ることが重要だと強調しました。
また、香港の民主主義や新疆ウイグル自治区の人権が損なわれていると懸念を示し、習主席も「意見の相違を適切に処理することが両国関係の発展の鍵だ」と指摘しました。