IOC 中国に強硬姿勢も 最古参委員が言及[2021/11/20 22:00]

 中国の女子テニス選手が消息不明になっている問題で、IOC(国際オリンピック委員会)の最古参委員が海外メディアのインタビューに対し、IOCが中国に対して強硬な姿勢を取る可能性があると述べました。

 IOCのディック・パウンド委員はロイター通信のインタビューで、女子テニス選手の彭帥さんの消息が途絶えている問題について、「すぐに良識ある方法で解決されなければ制御不能になる」と述べ、IOCは中国に対し強い姿勢で臨むことを余儀なくされる「かもしれない」と述べました。

 また、「大会の中止にまで発展するかどうかは疑問だが、誰にも分からない」と述べ、北京オリンピックの中止の可能性を完全に否定しませんでした。

 一方で、もし自分が中国側であれば五輪の中止は「確かに残念」だが、「世界の国々にとってもさらに残念なことだろう」と述べ、圧力をかけるよりもスポーツ界や政府関係者との交渉が有効との見方を示しました。

 テニス選手の彭帥さんは、中国の元副首相から性的関係を強要されたと告発して以降、消息が途絶えています。

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