ソロモン諸島で反政府デモが暴徒化 首都封鎖も[2021/11/26 10:12]

 南太平洋のソロモン諸島で反政府デモの一部が暴徒化し、建物に火が付けられるなど混乱が続いています。

 ソロモン諸島の首都ホニアラでは、24日から首相の退陣を求めるデモが行われ、一部が暴徒化し、略奪行為が行われるなど激しさを増しています。

 ロイター通信などによりますと、25日には中国系住民が多く住む地区の建物に火が付けられるなどしたということです。

 ソロモン諸島は、元々、外交関係にあった台湾と断絶し、2019年に中国との国交を樹立していて、こうした方針を進めた現政権への不満の声が一部地域で高まっていることも背景にあるとみられます。

 政府は26日の朝まで、36時間にわたり首都ホニアラの外出禁止措置を発表し、事態の鎮静化を図っています。

 また、混乱の拡大を受け、オーストラリア政府は25日、二国間の安全保障協定に基づき、ソロモン諸島へ警察官や軍の部隊を派遣すると発表しています。

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