南ア保健相 渡航制限は「WHOの規範に反している」[2021/11/27 19:30]

 新型コロナウイルスの新たな変異株が確認され、世界各国がアフリカ南部からの渡航制限を決めたことに対し、南アフリカの保健相が「規範に反している」と批判しました。

 南アフリカのパーヒュラ保健相は26日、南アフリカで確認されたオミクロン株について、「これまでに感染力の強さを示す証拠があるとは言われていない」と述べ、研究は「初期の段階にすぎない」と強調しました。

 そのうえでアメリカやEU(ヨーロッパ連合)などが相次いでアフリカ南部からの渡航制限を決めたことに対し、「WHOが示す規範や基準に完全に反している」と批判しました。

 オミクロン株はこれまでに南アフリカで77件確認されたほか、ボツワナ、香港、イスラエル、ベルギーなどでも報告されています。

こちらも読まれています