変異株「オミクロン」急拡大…現地日本人が見た南ア[2021/11/27 22:30]

WHO医療緊急プログラム テクニカルチーム長マリア・ファンケルクホーフェ氏
「この懸念ある変異株を『オミクロン』と命名します」

南アフリカで見つかった、新たな変異株「オミクロン」。WHOは、デルタ株と同様の「懸念される変異株」に指定しました。

WHO医療緊急プログラム テクニカルチーム長マリア・ファンケルクホーフェ氏
「オミクロンは 数多くの変異が生じていて、そのうち いくつかは非常に心配な特徴があります」

他の変異株と比べて 再感染するリスクが高いと指摘。南アフリカのほぼすべての州で感染が広がっていると警戒を呼びかけています。
南アフリカの感染者数は9月をピークに、1日100人前後まで落ち着いていましたが、11月9日にオミクロン株が見つかって以降、感染が再拡大しています。

南アフリカ・ケープタウン在住 岩瀬早織さん
「ケープタウンの中心です。いまは夏なので、暑くてマスクをしていない人もちらほらいます」

南アフリカの港町、ケープタウン。地元の大学院に通う岩瀬さんに町の様子について聞きました。

南アフリカ・ケープタウン在住 岩瀬早織さん
「きのう町を車で走ったときには、そこまで変化というのはなくて。ただ、感染者が増えるスピードがすごく早くて感染力が強いなと思っています」
「ここはケープタウン大学の大学病院内の敷地になります。いまはとくにパニックになっているわけでもありません。これから感染者数がどこまで増えるかによって、病院がどれだけ逼迫するか分かってくると思いますが、いまのところ まだ落ち着いている印象です」

市内のショッピングモールをのぞいてみると、クリスマスに向けた買い物客で、賑わいを見せています。

南アフリカ・ケープタウン在住 岩瀬早織さん
「いま、店内に入る人の数を制限していて、こちらに並んでいます。金曜とブラックフライデーなので、ちょっと人が多いかもしれないです」

屋内ではマスクを着用している人も多く、飲食店もパーテーションで区切られ、
感染対策はされているようです。

南アフリカ・ケープタウン在住 岩瀬早織さん
「今後、感染が広がっていくと、こういうところも避けなきゃいけないと思います」

実は去年の同じ時期、南アフリカでは 新たな変異株で1日に2万人が感染。医療崩壊の危機に直面しました。

南アフリカ・ケープタウン在住 岩瀬早織さん
「やっとワクチンもうったし、やっと落ち着いて年末年始、クリスマスが過ごせるのかなと、ちょっと期待していたところに『変異株』という感じなのですごく残念」
「過去の過ちのケースを考えて、はやめにロックダウンなり対策をたててもらわないと過去と同じようになってしまう」

このオミクロン株は南アフリカで77件の感染が確認されたほか、ボツワナで4件、イスラエルで1件、ベルギーで1件、香港で2件の感染が確認されています。香港で確認された2件は、南アフリカから到着した36歳の男性とカナダから到着した62歳の男性。2人は同じホテルの向かいの部屋で隔離されていました。香港政府は空気感染した可能性があるとして2人の近くに泊まっていた12人を14日間隔離するとしています。

日本では、27日から水際対策を強化しています。成田空港では27日午前0時からアフリカ南部6カ国からの入国者や帰国者に対し指定した場所で10日間の待機を義務付けます。28日午前0時以降、新たに3カ国を対象に加えると発表しました。

岸田文雄総理大臣(27日)
「モザンビーク、マラウイ、ザンビアこの3カ国を加えた9カ国、10日間の待機対象にする」

現時点で空港検疫も含めて国内の感染は確認されていませんが国民からは不安の声も…

街頭インタビュー 27日 東京・銀座
「次から次へとまた変わるんじゃないかとかどこで変わるんだろうって怖いな」

一方、アメリカでは…

アメリカ バイデン大統領 26日
「この変異株についてはまだよくわかっていません、わかっているのは、大きな懸念があること感染のスピードが速いということです」

アメリカ政府は「多くの情報が得られるまでの予防措置」としてオミクロン株が確認された南アフリカなどアフリカ南部8カ国からの渡航を29日から制限すると発表。ニューヨーク州ではオミクロン株の感染が拡大する可能性があるとして非常事態宣言を発令しました。

イギリスでは、26日正午からアフリカ南部の6カ国について航空機の乗り入れを一時禁止にしています。世界各国の渡航制限に対し、南アフリカは「WHOが示す規範などに反している」と批判しています。

こんな記事も読まれています