南ア専門家 既存ワクチンはオミクロン株にも有効[2021/11/29 22:48]

 南アフリカの感染症の専門家がオミクロン株に対し、既存のワクチンが重症化などを防ぐ効果が引き続き高い可能性があるとの考えを明らかにしました。

 南アフリカ政府の感染対応の最高顧問を務めた米コロンビア大学のアブドル・カリム教授は29日、会見を開き、オミクロン株に対して既存のワクチンが「入院や重症化に対する有効性は依然として高いと予想される」と述べました。

 その理由として、抗体値が下がって仮に感染したとしても重症化を防止するのは主にT細胞の働きによるもので、ワクチンによるT細胞への働き掛けは引き続き効果があることを挙げています。

 その一方、自身が担当した患者の範囲であり「まだ十分なデータがない」としたうえで結論を出すのは時期尚早だとも付け加えています。

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