米国防総省 米軍態勢を見直し対中国シフト鮮明に[2021/12/01 04:13]

 アメリカ国防総省は世界のアメリカ軍の態勢見直しを発表し、対中国を念頭に重点をアジアにシフトする方針を明確に示しました。

 カーリン国防次官補:「国防長官が中国を我々の課題として重視しているのと同様に、今回見直した態勢の優先地域はインド太平洋です」

 国防総省は11月29日、世界のアメリカ軍の態勢見直しを発表し、「中国の軍事的侵略や北朝鮮の脅威を抑止する」としてインド太平洋地域に重点をシフトする方針を示しました。

 具体策としてオーストラリアに戦闘機や爆撃機を巡回配備させることや、グアムでインフラ整備を進めるなど、インド太平洋地域での軍事拠点の拡大を挙げています。

 バイデン政権として対中国姿勢を改めて鮮明に示した形ですが、ロシア軍が国境地域に部隊を集結させたことで緊張が高まっているウクライナ情勢など懸案は多く、どこまで具体化できるかは不透明です。

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