新型コロナワクチンをファイザーと共同開発したドイツ・ビオンテックのCEOが、オミクロン株も既存のワクチンで重症化を予防できるという見通しを明らかにしました。
ビオンテックのサヒンCEOは先月30日、「オミクロン株はワクチンによってできた抗体からは逃れる可能性があるものの、体に侵入した後に免疫細胞に対しては弱い可能性が高い」との考えを示しました。
既存のワクチンは、ウイルスが細胞内に入るのを防ぐ抗体と細胞内に入った後、感染した細胞を破壊する「T細胞」という免疫細胞の2段階でウイルスを防いでいます。
サヒン氏は、これまで2段階目のT細胞の効果がない変異株は確認されていないとして、オミクロン株に対しても重症化を防ぐ可能性が高いとしています。
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